夜の痴漢未遂という妄想
学校の夏休みが終わり、学生達が学校に通い始めた9月の話だ。まだ、残暑が厳しく夜も暑い日が続いていた。
俺は20:00頃に仕事が終わり、車で会社から家に向かっていた。
帰路の途中、対向車線に路線バスが停まっているのが見えた。
俺には痴漢癖があり、チャンスだと思えば通り魔的に女の子を襲いたいという願望がいつもあった。
そのため、バスから誰が降りるのか気になり、少し速度を落としてゆっくりバスの対向車線を走った。すると、JKがバスから降りているのを見つけた。
これはチャンス!
と思い、近くの路地を曲がり、適当な場所に車を停めた。
歩いてバス通りに戻り、JKを探す。
…見つけた!
JKはバスが走ってきた方向に戻るように歩いている。部活の帰りだろうか…それとも居残りでこんな時間になってしまったのだろうか…色々なことを考えながら、少し距離をとって追跡する。
しばらく歩くと、車も通れない程の細い路地に入っていった。
俺は急いで追いかけ、その細い路地を曲がる。すると、その路地は街灯があまりなく、かなり暗い道だった。
俺は足音が鳴らないように、靴を路地の隅に脱ぎ、靴下でゆっくり近づいて行く。
JKは俺の存在に全く気づいていない。
……これならいけるか…?
俺は最後に、周りを改めて確認して、近くに誰も居ないことを確かめる。
…
そして、襲おうと思った瞬間!
JKが後ろを振り返った!
!
JK「え!何⁈だれ⁈怖いんだけど!やだ!」
俺は、ビックリする!
なぜバレた⁈
…!
街灯だ!
街灯の真下を通り、少し通り過ぎたところで街灯の光によって影が前方に伸びたのだ。
JKは自分以外の影がある事に気づき、後ろを振り返ったのだ。
ヤバイ……襲おうとしてたことがバレた!
どうする⁈逃げるしかない!
俺は、痴漢を諦めて全力で走って逃げた。
これは、俺の初めての痴漢失敗であった。